奉安殿
戦前の小学校(国民学校)には二宮金次郎像と共に奉安殿が在った
奉安殿
御真影(天皇皇后両陛下の写真)と教育勅語を納めていた建物
教育勅語
明治23年(1890年)明治天皇が山県有朋内閣総理大臣と芳川顕正文部大臣に対して与えた勅語
歴代天皇(皇祖皇宗)が国家と道徳を確立し国民の忠孝心が「国体の精華」であり「教育の淵源」であると規定
父母への孝行や夫婦の調和、兄弟愛、学問の大切さ、遵法精神、国家に危機が迫ったら国と天皇家のために
尽くすべきことなど12の徳目(道徳)が明記され、これを守るのが国民の伝統であるとしている。
国民とともに天皇自らこれを守るために努力したいと誓って締めくくられている。
ヘ育ニ關スル勅語
朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ
此レ我カ國體ノ精華ニシテヘ育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民
父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ
博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ
進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ
義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ
獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ
足ラン斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ
遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス
朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
明治二十三年十月三十日
御名御璽
現存する奉安殿
愛知県碧南市・霞浦神社境内の元奉安殿
愛知県西尾市中畑・八幡社境内の元奉安殿
名古屋市緑区大高北小学校横の元奉安殿
旧大高国民学校の奉安殿
住所:名古屋市緑区大高町字町屋川